
デザインと耐久性を両立する選び方
スタイリッシュで箱型の美しいフォルムが魅力の「軒なし(軒ゼロ)住宅」。 ミツイハウスをはじめ、洗練されたモダンデザインを好む施主様から絶大な人気を誇る一方で、ネット検索をすると「軒なしは雨漏りしやすい」「夏暑くなる」といった不安な声を耳にすることもあります。逆に「軒あり住宅は蜘蛛の巣や虫、燕などで汚れる」「風雨の時は軒裏まで風が巻き込んで雨漏りする」という声もあります。
「見た目が好きだから軒なしにしたいけれど、耐久性が心配…」 そんなお悩みを抱える方へ。
今回は後悔しない住宅選びの真実をお伝えします。
1. 軒が「40cm程度」なら、日射カット効果はほぼ変わらない!
「軒を出すと夏の太陽光を遮って涼しくなる」というのは良く言われますが、実は「一般的な2階建ての軒の出」では期待したほどの1階窓への遮熱効果は得られません。
一般的に多用される「軒の出 40cm~45㎝ 」の場合、太陽高度が高い夏の昼間(12時前後)であっても、南面窓ガラスに落ちる影は多くて窓の上部わずか数十センチ程度です。結局、窓全体の半分以上には直射日光がガンガン当たってしまいます。
・軒の出 40cm: 日射遮蔽効果は「軒なし」と比べて多くて数%の差しか出ない。
・本当に日射を遮る軒の出: 「90cm〜100cm(1メートル)」出して初めて夏の南窓で効果が出る。
つまり、「軒の出が40cmあるから夏涼しいはず!」というのは思い込みに過ぎません。40cm程度の軒を出すなら、「軒なしでもアウターシェード(スタイルシェードやすだれ)」を組み合わせた方が、日射侵入熱(W数)を80%以上カットできるため、はるかに涼しく過ごせます。
また、外壁の汚れも軒が40㎝程度ですと1階へは雨がかかり劣化具合も軒無し住宅とほぼメンテナンス時期は同じになります。 ※平屋の場合や1階だけメンテナンスをして2階は劣化が少ないからやらないという方は除きます。
2. なぜ雪国では軒無し住宅が多いのに「雨漏りする」と言われるのか?
「雪国では、屋根の落雪事故を防ぐために昔から『軒なし(板金巻き)』の家が多いのに、なぜ本州で軒なしにすると雨漏りしやすいと言われるのか?」
① 北海道と本州の「雨の質」の違い
北海道の雨は比較的シトシトと降るものが多く、風を伴っても雨量が本州ほど劇的ではありません。一方、本州(関東や関西、九州など)は「台風」や近年多発する「ゲリラ豪雨(線状降水帯)」による激しい横殴りの雨が頻繁に発生します。 外壁と屋根の接合部(パラペットやケラバ)に高圧洗浄機のような強烈な風圧雨水が叩きつけられるため、本州での軒なし施工には、より高度な防水処理が求められるのです。
また軒無し住宅にはパラペット・内樋の屋根も含まれるので雨漏り件数が増しているという事もあります。
② 壁体内結露による「見えない雨漏り」
北海道の軒なし住宅は、高度な気密・断熱技術によって「室内からの湿気」をコントロールしています。しかし、ノウハウのない工務店が本州で安易に軒なしを建てると、小屋裏の通気不足を起こします。 「外からの雨水」だけでなく、屋根裏で結露した水滴が垂れてくる「内部結露による水漏れ(湿気トラブル)」が発生しやすいことが、「軒なし=雨漏り」と言われる原因の一つにもあります。
3. 結論:この「対策」ができていれば、好きな方を選んでOK!
「軒あり」にも「軒なし」にも、それぞれデザインと機能のメリット・デメリットがあります。 大切なのは「軒の有無」そのものではなく、「建物の弱点を補う正しい対策施工がされているか」です。
以下の対策がしっかりと設計・施工されていれば、軒なし住宅を選んでも雨漏りや暑さで後悔することはありません。
軒なしを選ぶ場合の必須チェックリスト
- 「透湿防水シートの巻き上げ」の徹底 屋根と外壁の取り合い部分に、水返し(役物)と防水シートを通常以上に深く巻き上げ、台風級の風圧でも水が侵入しない防水納まりになっていること。
- 「通気層を確保していること」 屋根裏に熱と湿気がこもらないよう、外壁通気層と連動されていること。
- 南面の窓に「外付け日よけ(シェード)」を計画出来る事 アウターシェードや遮熱Low-Eガラスをセットで設計し、夏の太陽熱(日射負荷)を窓の外でカットすること。
まとめ:家のデザインは「お好み」で選んで大丈夫です!
- 「日本の伝統的な落ち着きと、重厚感のある陰影を楽しみたい」 ➔ 軒あり住宅
- 「都市型でシンプル、スタイリッシュで美しいシルエットを残したい」 ➔ 軒なし住宅
技術力のある工務店・ハウスメーカーであれば、どちらを選んでも安心して快適に暮らせます。
「軒がないからダメ」「軒があるから安心」という表面的な情報に惑わされず、ぜひあなたとご家族が「一番カッコいい!」「住みたい!」と思えるお気に入りのデザインを選んでみてください。
ぜひ321HOUSEのモデルハウスで気になる事を楽しくお話しましょう。
Your Forever Fit ~ずっと、ちょうどいい家。~ ミツイハウス